令和5年度 地方慰霊祭開催のご報告
令和5年10月7日 石川県支部慰霊祭のご報告
石川県支部慰霊祭は、第30回を迎え、例年通り石川護国神社境内の慰霊碑前で行いました。
経田支部長の、式辞と(一財)全国強制抑留者協会会長の追悼の詞の代読に続き、満州から引き揚げてきた平野悦子さんが、追悼のことばを捧げました。
平野さんは、ソ連に連行された父親を含む家族7人のうち、日本に帰れたのは自分と母親の2人だけだったという過酷な状況や、慰霊訪問で父親の埋葬地まではとても遠くて行けず、小石を3ヶ持って帰り母の眠る墓に入れた事を述べ、
最後に、「シベリアの地に今も眠られる皆様、この慰霊碑の前に立つと 今でも皆様の無念の声が聞こえてきそうです。いつの日か家族の元に帰られることを願っています」と語りかけるように慰霊碑に話しかけ、参加者の涙を誘いました。
その後、一人ひとり献花をし、慰霊歌「異国の丘」を捧げ、表谷副支部長が、何度も行かれた遺骨収集での体験を語り、参列者への謝辞で締めくくりました。